2月28日(日)、令和2年度 松風塾高校 第45期修業生 卒業式が開催されました。
新型コロナ感染防止対策により、卒業生も保護者も当日現地集合し、祝賀会やお別れセレモニーなどの接触のある催しは行わず、現地解散という日程になりました。また、来賓の出席も見合わせ、全体の時間をできるだけ短縮するような日程が組まれました。
卒業生は9時半に玄関集合となり、2Fへ移動しました。担任より一人ずつ、夕張教区婦人会からプレゼントされたコサージュを左胸に付けてもらいました。
午前10時から、松緑神道大和山 教主 大和松園先生のご親祭を賜り、卒業陳告祭が行われました。教主さまの石笛が会場内に響き、緊張の中にも有り難さが満たされ、3年間、ここ聖地で過ごすことができたこと、みなさんの祈りの中で生活できたことなど、神さまに感謝の祈りを捧げました。
午前10時50分からは、卒業証書授与式が行われました。卒業生一人一人に卒業証書と創立者の言葉が書かれた色紙が手渡されました。
学校長式辞では、卒業生に対し餞の言葉として、「できない理由を探すのではなく、できる方法を考える」を贈られました。「これからは無限の可能性があるが、目の前には大きな壁が立ちはだかることがある。そんな時、できない理由ばかり探して逃げてはいけない。難しいけれどできる方法を考え、果敢にチャレンジして欲しい」と述べられました。その後、一人一人に向け、校長からメッセージが送られました。例年であれば、卒業証書を手渡す時に言葉をかけていましたが、個々の接触を最小限にするため、いつもとは異なる形式となりました。
在校生代表の送辞では、2年 澤田誠一君が、入寮当時先輩方の優しい言葉がけに救われたこと、野球部での思い出、学校行事で常に先頭に立って導いてくれたことなどを述べ、最後に「これからは在校生全員で力を合わせ、挨拶や普段の生活をよりいっそう自分に厳しく歩んでいきます」と力強く誓いました。
答辞では、卒業生を代表して濱野仁徳君が、「卒業証書を手にした今は、自分が成長したという実感と松風塾の思い出でいっぱいです。中学校にはなかったもの、自分の求めていたものが松風塾にはありました。苦しいこと、本気で悩んだこともあります。時には辞めたいなと思ったこともあります。そんなとき、同期や先生方は一緒に話を聞いて考えてくれました。地元の高校に入っていたら、人間としてここまで成長することはなかったと思います。松風塾に入学したからこそ、人と協力することの大切さを知り、人の助けになることを自ら進んで行えるようになりました。」と堂々と述べ、最後に「先輩と後輩の関係は人を大きく成長させてくれる。互いに協力し合って生徒全員がまるで本当の家族のような関係を築ける学校にしてください。」とこれからの松風塾に希望を託しました。
すべての日程が終了し、しばらく玄関先で記念写真をするなど最後の別れを惜しんだ後、それぞれが帰路につきました。
コロナ禍での卒業式ではありましたが、心温まる式でした。45期修業生9名にこれからの人生に幸多かれと祈ります。
また、母校に顔を出してください。いつでも待ってます。
なお、今回、謝恩祝賀会が行われないため、せめて、各ご家庭に帰ってから卒業DVDでも見ながら、この3年間を振り返って欲しいという気持ちを込めて、PTAでは祝菓を準備することになりました。
平内町の「ぷてぃ・ボヌール」というケーキ屋さんに「青森らしい記念になるお菓子を!」という要望でお願いしたところ、心のこもった青森りんごとナッツのタルトを作っていただきました。
また、45期生の思い出の写真をプリントしたキットカットや、寺山餅店の紅白餅、卒業生や信者さんなどから今回の卒業式のために頂いたお菓子や雪室りんごなどが手渡されました。
投稿日: 2021年3月10日