松風塾高校では、「稲作実習を通して自然の恵み、普段の食事に感謝する心を養う。」という目的のために毎年稲作実習を実施しています。
1日目の5月20日(月)はビニールハウスから田んぼへ苗を運ぶ作業をしました。ビニールハウスでは地面に置かれた育苗箱をスクワット+バケツリレーの要領で車に積み込んでいきます。生徒同士で息を合わせ、効率よく運んで行きました。当日は天気も良く、少し動くだけでも汗が出るような日でしたが、先輩が中心となり皆一生懸命に作業をしてくれました。
2日目は、学校が所有している「学田」にて田植え実習が行われました。先生の指示の下、生徒たちは田んぼにどんどん入って行きました。コロと呼ばれる器具で付けられた線をまたぎ、腰を曲げて苗の束を泥に差し込んでいきます。泥の中は動きづらく、最初は一歩進むのも悪戦苦闘していましたが、だんだんスムーズに動けるようになっていました。泥で汚れた生徒たちでしたが、楽しそうに田植えをしていました。
3日目は苗が入っていた育苗箱を洗浄しました。この箱は来年も使用するので、丁寧に洗わなければいけません。生徒たちはこの日もそれぞれの係に分かれて作業を行いました。川で洗う係は、各自ちょうどよい石の上に腰かけ、たわしでどんどん泥を落としていきます。川に流されないように気を付けながら洗い、育苗箱をどんどん重ねていきました。その育苗箱を回収し、新しいものを補充する生徒は足場が悪い中、転ばないように歩き、回収と補充を繰り返していました。機械で洗う班は、洗浄機が一定の速さで動くため、補充と運びを一生懸命繰り返していました。どの係の生徒も精いっぱいやってくれたので、作業は午前中で終了になりました。
どの農作物も、収穫までにたくさんの人の苦労を経て、私たちの食卓に並んでいます。生徒たちはその一端ではありますが、その気持ちを汲み取ることができるようになったのではないでしょうか。
投稿日: 2024年6月21日